ポール・アドルフ・コフマン Paul Adolphe KOFFMANN (1849-1940)
油彩、水彩、素描画家、イラストレーターであり作家でもあるポール・アドルフ・コフマンは、1849年6月4日、ベルフォール(Belfort)に生まれる。彼の誕生後すぐに家族はコルマールに移り住み、彼はこの地で学業を修めることになる。画家としての始まりは、ミュールーズ(Mulhouse)における工業デザイン画家としてであった。後にパリへと移り住み、1902年にはヴェルサイユ郊外のヴィロフレイに、1934年にはヌイイに移り住む。最後はGrimoltで、1940年2月20日に逝去。
何よりもまず水彩画家であり、素描家であり、イラストレーターであった彼の作品の中には、アルザスの生活風景がしばしば現れる。それは彼が、普仏戦争後にフランスに移住したアルザスの芸術家であったことと無関係ではない。彼の主な作品としては、アルザスの伝統的な衣装、民具、街並等を街ごとに紹介した『伝統的なアルザス(L'Alsace traditionnaliste)』(1931年)、アルザスの年中行事を紹介した『アルザスの子供たち(Nos petits Alsaciens chez eux)』(1920年)や『知られざるアルザスで(En Alsace ignore)』(1926年)などを挙げることができる。
写真は後に掲載
アルザスの若い女性(水彩?)
『アルザスの子供たち』(初版)
『伝統的アルザス』(初版):文と図版がセットになった豪華本になっている
コフマンの絵葉書に見るアルザスの慣習や祭り(24枚綴り)
1.新年の挨拶とくちづけ
2.家から家を回り歌う三王
3.カーニヴァルで:出発前の点呼
4.枝の主日のヒイラギの市
5.復活祭の卵集め
6.5月のモミの植樹
7.聖女オディールへの巡礼者
8.聖ヨハネの日の火祭り
9.守護聖人祭
10.リボヴィレの楽師の祭
11.ブドウ収穫からの帰りの夕べ
12.家政婦の労働契約
13.結婚式への招待
14.結婚式の前日の花嫁の行列
15.新郎新婦を止める鎖
16.結婚式の食事
17.聖女セシルの日のセレナード
18.聖女カテリナの日の大騒ぎ
19.シュークルート作り
20.聖ニコラウスの日
21.クリスマスツリーの市
22.クリスマスの前日
23.クリスマス:深夜のミサ
24.クリスマスイブに燃やす薪の祝別