トミー・ウンゲレール Tomi Ungerer (1931- )
世界的に有名なイラストレーター。若くしてアメリカへ渡り、成功を収める。多くの絵本の挿絵、ポスター制作を手がける。後年はアイルランドに居を移したが、現在はアイルランドとストラスブールを行き来して生活している。
1931年11月28日、ストラスブール生まれ。本名は、ジャン・トーマ(Jean-Thomas)。父は時計技師のテオドール。1935年に父が死去すると、母に連れられコルマール郊外のローゲルバック(Logelbach)に移り住み、その後絵を描き始める。1953年にストラスブール市立装飾学校に入学、アメリカ文化への興味を持ち始める。1956年には、「デッサンと原稿の入ったトランクとポケットに60ドルを持ち」ニューヨークへ。以後、活動の場をこの地に置く。1976年、アイルランドに居住。
オリジナルのデッサン。右側は、アルザスの伝統的リボンをつけたメス猿が、ワインを飲みながらストラスブール・ソーセージを食べているところを描いたもの。ハンジが作り出した、牧歌的で、フォークローリックなアルザスのイメージに対する強烈な批判となっている。
コラージュによる絵葉書
ストラスブールの郵便局100周年記念用に製作された習作(未発表品)
「L’Alsace cOte coeur]の表紙(3ヶ国語で出版)と見開きページ。Tomi Ungererのサイン入り。
Tomi Ungererの直筆書簡。1994年にアイルランドからMichel RAUX 氏に宛てたもの。RAUX氏の何らかの依頼に対し、仕事に多忙で受けられないこと、ストラスブールの装飾美術学校で若者たちに授業をする予定であることが書かれている。